ダイニングチェアの高さの選び方 | テーブルとの相性や差尺の目安を解説

ダイニングチェアの高さの選び方 | テーブルとの相性や差尺の目安を解説

「自分に合うダイニングチェアの高さの選び方がわからない」

「ネットでダイニングチェアを買いたいけれど、高さの目安がわからず不安」

本記事を読んでいる方の中には、上記のお悩みを抱えている方もいるでしょう。

ダイニングチェアの高さは、食事のしやすさや座り心地に直結する大切な要素です。せっかくお気に入りのデザインを見つけても、テーブルとのバランスが悪いと、肩こりや腰痛の原因になります。

本記事では、ダイニングチェアの理想的な高さの基準となる「差尺」の考え方や、身長に合わせた選び方、高さが合わなかったときの対処法を紹介します。

なお、ダイニングチェアの高さとデザイン両方にこだわりたいなら「TEKO DESIGN」がおすすめです。

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鶴見
Written by / 監修

鶴見

2017年中途入社。前職ではインフラ会社で電力・ガスの法人営業に従事。
TEKO DESIGN ブランドディレクター。スチール家具の製造・開発を経て、設計を担当した「KaKuKo」でグッドデザイン賞受賞。海外見本市視察や自身の注文住宅建築の知見を活かし、空間と調和する家具のあり方や業界情報を発信。

ダイニングチェアの高さが重要な3つの理由

ダイニングチェアの高さは、単なる好みの問題ではなく、身体への負担や生活の質に影響します。高さにこだわるべき理由として、以下3つのポイントを詳しく解説します。

  • 高さが合わないと正しい姿勢を保てない

  • 高さが合わないと腰痛や肩こりの原因になる

  • 高さが合わないと食事や作業がしにくくなる

毎日座るダイニングチェアだからこそ、なぜ高さが重要なのかを確認しておきましょう。

高さが合わないと正しい姿勢を保てない

イニングチェアとテーブルの高さが合っていない場合、人間は無意識に不自然な格好で座り続けるため、正しい姿勢を維持できません。

特にダイニングチェアの座面が高すぎて足が床につかない状態になると、上半身を支えるために太もも周りの筋肉が常に緊張してしまいます。また、足の裏がしっかりと床についていないと、体重が座面だけに集中し、血行不良や骨格の歪みを引き起こす恐れがあるため注意が必要です。

反対に座面が低すぎると膝が上がり、背中が丸まりやすくなります。健康な身体を守るためには、まず足の裏が接地し、骨盤が安定する高さのダイニングチェアを選ばなければなりません。

高さが合わないと腰痛や肩こりの原因になる

高さの合わないダイニングチェアに長時間座り続けると、深刻な腰痛や肩こりを引き起こす可能性があります。

例えば、テーブルが高すぎる場合は、常に脇を上げ続ける姿勢になるため、肩や首の筋肉が疲れやすくなります。また、テーブルが低すぎる場合は必然的に前かがみの姿勢となるため、腰への負担が増大するでしょう。

わずか数センチメートルのズレであっても、身体は常にバランスを取ろうとして筋肉に負荷をかけ続けます。日常的に身体の痛みを感じている方は、まずダイニングチェアの高さが体格に合っているかを見直すのがよいでしょう。

高さが合わないと食事や作業がしにくくなる

テーブルとダイニングチェアの高さのバランスが崩れると、食事やパソコン作業などの日常動作が不自由になります。テーブルとダイニングチェアの差が大きすぎると、腕を高く上げなければならず、テーブルの奥にあるものが取りにくいため食べにくさを感じるはずです。

逆に差が小さすぎると、太ももとお腹の間が窮屈になり、足を動かしにくいため座り心地が悪化します。食事の時間はもちろん、読み書きやテレワークなどの集中力が必要な場面でも、効率が低下してしまいます。

快適な生活を送るためには、腕を自然にテーブルへ置けるバランスの取れた高さを確保しなければなりません。

ダイニングチェアの高さの基礎知識

自分に合ったダイニングチェアを選ぶためには、基準となる用語や数値を知っておく必要があります。ダイニングチェア選びの土台となる知識を以下の項目に沿って解説します。

  • 座面高は床から座面までの高さ

  • 差尺はテーブル天板と座面の高さの差

  • 日本のダイニングチェアの標準的な座面高は40~45cm

各用語を理解しておくと、商品のスペック表を正しく読み取れるようになります。

座面高は床から座面までの高さ

座面高(SH)とは、床からダイニングチェアの座る面までの垂直距離を指します。一般的にカタログに記載されている数値は、座面の1番高い部分を基準にして測定されています。

ただし、クッションの厚みや素材によって実際の座り心地が変わる点には注意が必要です。例えば、ふかふかした柔らかい素材のダイニングチェアは、座ったときに数センチメートル沈み込むため、表記されている数値よりも実際は低く感じます。

購入を検討する際は、数値だけでなく、座面の硬さや素材による変動も考慮して選ぶのがよいでしょう。

差尺はテーブル天板と座面の高さの差

差尺(さじゃく)とは、テーブル天板の上面までの高さから、ダイニングチェアの座面高を引いた数値です。一般的に、人間が快適に食事や作業を行える差尺は、27〜30センチメートルの範囲とされています。

自身の体格に最適な差尺を計算する場合は、「座高 ÷ 3 - 2センチメートル」の計算式で算出可能です。また、おおよその座高は「身長 × 0.55」で求められます。

例えば、身長170センチメートルの方であれば、おおよその座高は93.5センチメートルです。この数字を計算式に当てはめると「93.5センチメートル ÷ 3 - 2センチメートル」で、29センチメートルが最適な差尺となります。

なお、適切なテーブルの高さは、座面高と差尺を合わせた数値です。座る方の身長に合わせて差尺を意識すると、体格差のある家族でも快適な組み合わせを見つけられます。

日本のダイニングチェアの標準的な座面高は40~45cm

日本国内で一般的に流通しているダイニングチェアは、座面高が40〜45センチメートルの製品が主流です。

一方で、海外ブランドのダイニングチェアを検討する場合は、欧米人の体格に合わせているため座面高が高めに設定されています。靴を履いて生活する文化圏のダイニングチェアは、日本人が裸足で座ると足が浮いてしまう可能性があるため注意してください。

購入前に数値を比較し、海外製のダイニングチェアを購入する場合は、脚カットが可能なのかを確認しておきましょう。

【テーブル高さ別】ダイニングチェアの最適な座面高

テーブルの高さによって、合わせるべきダイニングチェアの数値は決まります。代表的なテーブルの高さごとに、相性のよい座面高を紹介します。

  • テーブル高さ65~68cmの場合

  • テーブル高さ70~72cmの場合

  • テーブル高さ75cmの場合

ご自宅のテーブルをメジャーで測り、購入時の目安にしてください。

テーブル高さ65~68cmの場合

ソファダイニングや、部屋を広く見せるために開放感を重視する場合に多く見られるのが、高さ65〜68センチメートルの低めのテーブルです。高さ65〜68センチメートルのテーブルには、座面高が38〜42センチメートルのダイニングチェアを合わせると、差尺のバランスが整いやすくなります。

低めの設定は、小さな子どもがいる家庭でも使いやすい高さになるため、家族全員がリラックスして過ごせる空間作りに適しています。ただし、身長が高い方は足元が窮屈に感じる場合があるため、座ったときの膝周りのゆとりを事前に確認するのが大切です。

テーブル高さ70~72cmの場合

日本国内で標準的なダイニングテーブルの高さは、70〜72センチメートルの範囲です。標準的な高さのテーブルには、座面高42センチメートル前後のダイニングチェアを合わせるのが一般的です。

この組み合わせは、食事だけでなく、パソコンを使った軽作業や子どもの学習など、幅広い用途に対応できます。また、汎用性が高いため、ダイニングチェアのデザインや種類の選択肢が豊富です。

ダイニングチェア選びに迷った場合は、標準的な高さを基準にして、座り心地を試してみるのがよいでしょう。

テーブル高さ75cmの場合

海外ブランドの家具や、身長が高い方向けに作られたテーブルは、高さが75センチメートル程度に設定されている場合があります。高さが75センチメートル程度のテーブルには、座面高が45センチメートル以上のダイニングチェアを選ぶ必要がありますが、平均的な体格の方は少し高めに感じるでしょう。

座面が高くなると足が床に届きにくくなるため、購入前に試座することを推奨します。もしダイニングチェアが高すぎると感じる場合は、フットレストの活用や、脚カットを検討してください。

体格に合わないまま高いテーブルを使い続けると、肩や背中の疲れを招くため、慎重に選びましょう。

ダイニングチェアの高さが合わない場合の5つの対処法

購入したダイニングチェアの高さが合わなかった場合でも、工夫次第で改善できる可能性があります。手軽な方法から本格的な加工まで、5つの対処法を解説します。

  • 椅子の脚をカットして低くする

  • シートクッションで座面を高くする

  • フットレスト(足置き)を使用する

  • アジャスターを後付けして微調整する

  • テーブルの高さを変える

ダイニングチェアの高さが合わずお困りの方は、上記の方法を試してみてください。

椅子の脚をカットして低くする

木製のダイニングチェアであれば、脚の先端をカットすると座面高を下げられます。家具店や専門業者に依頼すれば、専用の工具を用いて正確に加工してもらえます。

自分で行うDIYも選択肢の一つですが、4本の脚を均等にカットするには高い技術と適切な工具が必要になるため注意が必要です。わずかなズレがガタつきの原因となるため、基本的にはプロに任せるのが無難でしょう。

シートクッションで座面を高くする

座面が低すぎてテーブルとのバランスが悪い場合は、厚みのあるクッションを敷くことで手軽に座面高を上げられます。ダイニングチェアを一切加工せずに済むため、賃貸住宅にお住まいの方や、将来的にダイニングチェアを譲る可能性がある方でも使いやすい調整法です。

なお、クッションを選ぶ際は、柔らかすぎない硬めの素材を選ぶと、座ったときに身体が沈み込みにくいため高さを維持しやすくなります。近年では、インテリア性を損なわないおしゃれなデザインのシートクッションも多いため、部屋の雰囲気に合わせて商品を選んでみてください。

フットレスト(足置き)を使用する

ダイニングチェアが高くて足が床に届かない場合には、足元にフットレストを置くことで姿勢を安定させられます。足が宙ぶらりんになると上半身が不安定になりますが、フットレストで足裏を支えると、正しい姿勢を保ちやすくなります。

高さや角度を細かく調整できるタイプのフットレストであれば、自身の体格に合わせて使用できるため安心です。また、デスクワーク用の製品をダイニングに流用するのもよいでしょう。

足元の安定は疲れにくさに直結するため、フットレストは小柄な方や子どもには特におすすめの対処法です。

アジャスターを後付けして微調整する

ダイニングチェアの脚の裏に後付けできるアジャスターを使用すれば、数ミリメートルから1センチメートル程度の微細な高さ調整が可能です。また、厚手のフェルトを重ねて貼る方法でも、簡易的に座面を高くできます。

アジャスターは高さの調整だけでなく、床の傾斜によるガタつきを解消する際にも役立ちます。ホームセンターで安価に購入できる点も魅力です。

ただし、重いダイニングチェアにフェルトを貼る場合は、長期間の使用でフェルトが潰れてくるため、定期的に厚みを確認するのが大切です。

テーブルの高さを変える

ダイニングチェア側ではなく、テーブル側の高さを調整してバランスを取る方法もあります。天板の高さを変えられる昇降式テーブルを導入すれば、体格やダイニングチェアの高さに合わせて快適に使用可能です。

既存のテーブルを使う場合は、脚をカットして低くする方法や、市販の「継ぎ足」パーツを使って高くする方法があります。

ただし、継ぎ足を使う場合は、テーブル全体の安定性が損なわれたり、見た目の印象が変わったりする可能性があります。そのため、製品の耐荷重やデザインを事前によく確認したうえで購入を検討しましょう。

高さで失敗しないダイニングチェアの選び方3つのポイント

新しいダイニングチェアを購入する際に、失敗のリスクを抑えるためのポイントを整理しました。

  • 購入前に自宅のテーブル高さを正確に測る

  • 差尺27~30cmを目安に選ぶ

  • 脚カット対応の有無を事前に確認する

上記の準備を行うことで、届いた日から快適に使用できるはずです。後悔しないための具体的なチェック方法を詳しく解説していきます。

購入前に自宅のテーブル高さを正確に測る

納得のいくダイニングチェア選びをするためには、まず使用しているテーブルの寸法を正確に把握しなければなりません。床から天板上面までの高さをメジャーで測定してください。カタログ値があっても、マットの厚みで実際の高さは変わる場合があります。

また、天板の裏側に幕板(まくいた)と呼ばれる補強パーツがある場合は、床から幕板下端までの高さも確認しておくのが重要です。座面高が合うダイニングチェアを選んでも、座ったときに太ももと幕板が干渉してしまう可能性があります。

実測値をもとに、太もも周りのゆとりと最適な座面高を逆算してダイニングチェアを選びましょう。

差尺27~30cmを目安に選ぶ

テーブルとダイニングチェアを別々に購入する場合は、天板の高さからダイニングチェアの座面高を引いた「差尺」が、27〜30センチメートルの範囲に収まる組み合わせを選んでください。27〜30センチメートルの範囲内であれば、腕を自然な角度でテーブルに置けるため、食事も作業も快適に行えます。

もし家族の中で身長差が大きい場合は、身長が高い方に合わせてテーブルの高さを決め、低い方はクッションで調整すると全員が使いやすくなるでしょう。

また、座面が柔らかく沈み込むタイプのダイニングチェアを選ぶ際は、実際に座ったときの高さを想像して、差尺を少し短めに設定するのも失敗を防ぐテクニックです。

脚カット対応の有無を事前に確認する

気に入ったデザインのダイニングチェアの座面がどうしても高すぎる場合は、購入前に販売店が「脚カットサービス」に対応しているかを確認しましょう。メーカーやショップによっては、1センチメートル単位で脚を短く加工して納品してくれることがあります。

特にオーダー家具を扱っている店舗であれば、希望の高さに合わせて一から製作してもらえます。高さの調整がまったくできない既製品を無理に購入してしまうと、後からの対処がむずかしくなるため注意が必要です。

自身の体格に歩み寄ってくれる製品やサービスを選ぶことが、長期的な満足感につながります。

オーダーメイドなら身長やテーブルに合った最適な高さを実現できる

既製品のダイニングチェアで納得のいく高さが見つからない場合は、オーダーメイドを検討してください。オーダーメイドのメリットは、座面高を1センチメートル単位で細かく指定できる点です。

オーダーメイドであれば、家族それぞれの体格に合わせた高さのダイニングチェアを同じデザインで揃える注文も可能です。

長く使い続けるダイニングチェアだからこそ、妥協せず納得のできる買い物をすべきです。身体への優しさと使い勝手の良さを両立させたい方には、オーダーメイドは有力な選択肢となるでしょう。

ダイニングチェアの高さにこだわりたいなら「TEKO DESIGN」がおすすめ

ダイニングチェアの高さが体格やテーブルに合っていないと、姿勢が崩れて腰痛や肩こりの原因になるだけでなく、食事や作業の効率まで低下してしまいます。

快適な住環境を作るためには、自宅のテーブルの高さを正確に計測し、差尺27〜30センチメートルになるダイニングチェアを選択しなければなりません。

既製品で高さが合わない場合でも、脚カットやクッション、フットレストを活用することで調整は可能です。

もし、長く愛用できる一脚を探しているなら、オーダーメイドも可能な「TEKO DESIGN」のダイニングチェアがおすすめです。

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